その名を知らぬ者はいないであろう
アメリカ最高の
ストレンジレコードバイヤー/セラー/コレクター
Show And Tell MusicことWill Louviere氏。
彼のウェブサイトにあったジャケ写真と
コメントつきのレコードカタログは、
Re:Search誌Incredibly Strange特集以降の
モンド=ストレンジ収集のバイブルとなりました。
氏のセレクションは、ムーグから宗教、
ビザール、リアルピープル、ジャケアートなど
レコードをただの「音楽の容器」ではなく、
その物体の存在自体を楽しむ姿勢が特徴的で、我々も大いに共感できるものでした。
現在ウェブサイトは内容が更新され、
カタログの内容も大きく入れ替わってしまいましたが、
現在でも多くのウェブレコードショップで
氏の紹介したレコードたちがコメントの引用と共に売られているのを目にします。
氏がこのページを見てくれることを願いつつ
氏のカタログの中からほかのカテゴリに分類できなさそうなものを
紹介しようと思います。
Alfred Wolfsohn人はどこまで高い声と低い声を出せるかをテーマにした、奇妙な実験アルバム。Alfred Wolfsohnは、ヴォイスムーブメントセラピー(VMT)という運動に携わり、人声や歌唱そのものを研究し続けていた半キチガイな先生。FOLKWAYSファンの中でも一度これを聞いてみたかった方も多いと思います。 topic = ショウ アンド テル Show And Tell
genre = プライベート・ローカル Private,Local その他用途 Utility Misc. cover = 白黒 B/W #9322
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Unknown (Jean Jacques Perrey)シールド。謎の珍盤。プロダクション物なのかコメディなのかアートなのか、クレジットもネット上の情報も皆無。わかっているのは、ペリキンの片割れ、Jean Jacques Perreyの曲の上で、CMやドラマ風のくだらなさそうな喋り(ゲイがテーマのかなり下品なコメディらしい)をラジオスポット風に仕立て、大量に収録してあるということだけ。どう考えても無許可使用じゃないかと思ったんですが、米Cool & Strange Music Magazineの編集長がこの盤をPerry自身から貰った、という情報もあり、制作に関わったか知り合いだったかしたみたいですね。 #15431
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John RydgrenワードジャズならぬワードCCM?なモンドスポークン! 牧師/作家の Herbert Brokering の著作 "Worlds of Youth" を脚色した音声ドラマレコ。脚色、主演はヒッピー世代にアピールしたカルト クリスチャンラジオ番組 "Silhouetts" の DJ、John Rydgren。Rydgren の番組はサイケロックや、最新のスラングなど取り入れた型破りな世俗的スタイルで、プレ Jesus Movement なリスナー層にインパクトを与えていました。そんな番組スタイルをすっかり踏襲した本作は、言わばかたちはヒップで、メッセージがクリスチャンというめちゃ倒錯した世界を展開してます! 1曲づつ針をかける locked groove 盤。 #15313
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Visual Concepts Inc.あるテキストを一定時間にちょうどよいスピードで読む練習のために作られたこのレコードには、「よーい、はじめ」から数十秒、あるいは数分間、無音という「意味のある音」が収録されている。両面あわせてなんらかの「実音」が鳴るのはほんの数カ所だけ。レコードはくるくる回るストップウォッチであり、静寂によって静寂を強要する試験官でもある。真空で満たされた宇宙空間のようなレコード! #2777
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Norman Templeシーーールド!常盤響がモンド本で紹介した衝撃のウクレレおむつ老人プライベート盤!若い頃から曲を書いていたノーマンはシカゴからロスへ引っ越し、印刷屋としてハリウッドで働いていたが、79年に自身のレーベルを作ってシングルを制作。ロス、ラスベガス、シカゴなどの小さなクラブで精力的に活動をしつつ、81年ついにこのファーストアルバムを完成させたと、そのような事情となっております。これぞ自主制作盤の最高に幸せな形と言える、この老人の肌触りすら伝わってきそうな素晴らしい作品たち!41年に書き始めて81年に完成した"M-I-S-S-I"も収録w 。片面のみ(なぜかB面)の収録。 topic = ショウ アンド テル Show And Tell
genre = 事故・違和感 Weird,Odd フォーク・SSW・AOR Folk, SSW, AOR cover = ヌード Nude #14720
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ACT (Advanced Computer Techniques Corporation) / Inter-ACT60年代?NYのコンピューター関連コンサルタントサービス会社であったACTと、その子会社のInter-ACTが、IBM社への異常なまでの賛美やへつらいをトラディッショナルな歌にし、あのCal TjaderでおなじみSKYEレーベルからリリースしているという、本当にストレンジで謎多きアルバム。曲名や歌詞に「IBM」とか、当時のIBM社長や取締役の実名がいっぱい出て来て、ジョークなのか本気なのか、はたまた業界の巨人に対する皮肉なのか全くわかりません。ただ "Hail to the IBM" なんて曲名を見ると、やっぱり皮肉なのかな。それにしてもなぜSKYEから?ほんとわからん。 topic = ショウ アンド テル Show And Tell
genre = 企業・業務 Company,Novelty 事故・違和感 Weird,Odd cover = 白黒 B/W 斜め上 45-degree angle #8689
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Clyde Hyde (Dr. Al Lacy)鳥だ!飛行機だ!いや腹話術人形だ!というわけで、ベリーベリーストレンジな宗教腹話術スポークン最重要盤!Clyde Hydeなる腹話術人形が神のご加護によって地球を救う、とかたぶんそんなアレじゃないすかね内容は。プロデュース、脚本、主人公、悪役、さらには効果音まで、すべて人形であるはずのClyde Hydeがやってることになっております。 topic = ショウ アンド テル Show And Tell
genre = その他宗教 Religion Misc. スポークン Spoken cover = 腹話術・人形 Ventriloquism #15162
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Dion McGregor知る人ぞ知る極めつけのストレンジアルバムついに入荷!Barbra Streisandのヒット曲「Where Is The Wonder」の作曲者として注目されたDion McGregorは、NY生まれのソングライター。本業では特にほかにヒット作はないみたいですが、彼のもう一つの特技?が寝言。Barbraのヒットの一年前に発表されたこのアルバムは、彼が寝ている間バローズのような渋い語り口でずっと喋っている夢物語を収録した珍しい作品。同名の本や、Edward Goreyによるイラスト集も発売されたようです。ちなみに1999年、John Zornが主宰するTzadik Recordsから、続編である「Dion McGregor Dreams Again」という作品もリリースされています。 #13143
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Bill & Lisa¥3,800
11954 LP
media: VG+ sleeve: VG+
(プレイできますが、少しソリあり。キズはほとんどありません。) 70年代前半。ホテルラウンジやクルーズシップなどで活動した夫婦デュオ。ポップヒットからスタンダード曲まで屈託の無いラウンジショーが展開されております。ただ、なぜかジャズからチルドレンものまで活躍した作編曲家 Jim Timmens の制作でして、バッキングのメンツがメジャー級で豪華です。Bucky Pizzarelli、Moe Wechsler、Mousey Alexander、Joe Venuto,などなど。Timmens のセッションシンガーとしても活動していたのかも知れませんね。 topic = ショウ アンド テル Show And Tell
genre = プライベート・ローカル Private,Local cover = 斜め上 45-degree angle イチャイチャ Necking #6747
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V.A75年。カナダのK-TELからリリースされた、動物の世界に迷い込んだ人間を描いた子供向けロックミュージカル。オリジナルが65年のためか曲はロックンロール中心。アーティストネームが全員動物をもじった名前のため、誰がやってるのかよくわからないが、歌い方が動物っぽくてストレンジな味わい。90年代にカナダの別なバンドによって再演されたという情報アリ。 #9409
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Merrill Womach(SPL) 1961年の飛行機事故によるヤケドが目印のクリスチャンシンガー、ウーマックさん。事故後もそのやけただれた顔で精力的にレコードを出し続けてきましたが、その集大成とも言えるのがこのアルバム。事故から13年間の彼の生活ぶりや、黒焦げの顔面、手術シーン、悩む家族、担当医のインタビューなどが収められたを収めた30分の映画から数カットが内ジャケに掲載されています。白人ゴスペルながら曲の方もなかなかグルーヴィー! more...
Happy again
Echoes of yesterday Lord, take control of me It all belongs to you Through it all Reach out - take the hand of Jesus Here comes the son Carpenter tools He was saying to the world, "I love you." If I could pretend Jesus is alive #12572
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Jeff Steinbergフックを装着した右手でマイクを持ち、右足よりかなり短い左足で立ち、神への感謝を歌い上げるジェフくん。生まれつきの彼の障害は、しかしそのまま彼のキャリアとなり、2005年現在も超多忙なスケジュールな中、彼は歌唱活動を続けている。惜しむらくは、せっかく装着したフックをパーカッションとして使っていないことだ。と、俺以外の誰かが言ってました。 #11265
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Chef Otto新米シェフのために、料理オリンピック金メダリスト(なんだそれ)のオットーさんがバリバリフランス語訛りの英語で語り尽くす料理哲学とクッキングTipsシリーズ。ずっと探していてやっと見つかりました。本作は肉料理に焦点を絞った「肉料理の芸術」。A面が「俺らの肉」「保存と冷凍による損失」B面が肉の調理法いろいろについて、です。 #11957
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Chef Otto新米シェフのために、料理オリンピック金メダリスト(なんだそれ)のオットーさんがバリバリフランス語訛りの英語で語り尽くす料理哲学とクッキングTipsシリーズ。ずっと探していてやっと見つかりました。本作はシリーズ一作目ということで、料理全般についてと世界の料理、キッチンについて紹介しております。 #11956
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Jiggers(CC) リ・サーチ誌Incredibly Strange Music特集で「最もイっちゃったレコード」として紹介された宗教腹話術人形モノ。「Twilight Zone」や「Over The Edge」など、テレビやラジオ番組にも登場するキモい系キャラだったみたいです。だらしない歌とお喋りで布教活動、意味あんの? #3137
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Del Staton61年。有名なセクシャル・ビートニクスポークンアルバム。"Dr" Billy Rogersによる、女性をお持ち帰りするバーの常連客の話。Del Statonによるジャジーなギターをバックに、口説き口説かれる男と女。ちなみに"Dr"はドクターではなく"Drunk"の略だそうですw #2587
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Merrill Womachウーマックのいわゆる「ヤケド後増殖ジャケ」。事故以前にもおなじアイデアで一人コーラス隊アルバムを出してますが、今回はミラーボールの下で増殖した一人カルテット。飛行機事故から16年後の1977年。結局このシトは、敬虔なクリスチャンというより、自分大好き人間なんじゃないんすかね。 topic = ショウ アンド テル Show And Tell
genre = その他宗教 Religion Misc. 事故・違和感 Weird,Odd cover = 群衆・増殖 Multiplication #592
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