指のない右腕でギターをつまびくことは、彼にとっても俺にとってもたいした問題ではないようです。ノースダコタ州で長いキャリアを持つ片腕のギタリストが作ったこの作品の最大の特徴は、カントリーミュージックにリズムボックスが全面的に導入されていること。意外なようでしっくりくる、でもやっぱどこかストレンジなその取り合わせ。初めてカリフォルニアロールを食べた時のあの動揺が蘇ってくるような。